省力化ナビを使ってみよう! 〜省力化・生産性向上のヒントが見つかる!?
- 2026年05月27日
- 中小機構 中小企業支援アドバイザー 村上知也

「省力化ナビ」は、飲食業・宿泊業・運輸業・製造業など業種別の課題と解決策を、イラストで直感的に解説するツールです。現場でそのまま活かせる取組事例や、今すぐ着手できるステップを分かりやすく紹介しています。
また、「省力化ナビ」の活用は、「中小企業省力化投資補助金(一般型)」、「デジタル化・AI導入補助金(複数者連携デジタル化・AI導入枠を除く)」の採択審査における加点要件となるほか、「観光地・観光産業における省力化投資補助事業」の特定にあたっての優先要件となります。
本記事では省力化ナビの使い方を中心に確認していきます。
省力化ナビとは
中小企業・小規模事業者が直面する人手不足・物価高・賃上げといった課題を乗り越えるには、省力化・生産性向上が欠かせません。
「省力化ナビ」は、"何から取り組めばいいかわからない"という段階の方から、"具体的な解決策を知りたい"という段階の事業者まで、幅広く取組みを後押しするツールです。
業種ごとに、日々の業務で気になるイラストを選んでいくだけで、省力化・生産性向上につながる具体的な解決策と取組方法がわかります。
あわせて、取組事例や相談先の支援機関も紹介しているため、導入ツールの選定や費用対効果の検討にも役立ちます。補助金申請時のメリットもあります。
支援機関や専門家にとっても、事業者からの省力化・生産性向上に関する相談対応をサポートするツールとして活用できます。
省力化ナビを使ってみる
それでは、以下のURLから省力化ナビを実際に使ってみましょう。
https://labour-saving.smrj.go.jp/
最初に基本情報やGビズIDを入力します。なお、補助金申請をしない場合は、GビズIDの入力は不要です。
ここでは、お花屋さんを想定して「小売業」を選択し、現状の課題選択に進みました。このお花屋さんが抱える課題は、次の2つです。
・売れ残りがあり、廃棄損が発生している
・配達の依頼を受けても人手が足りず、早期配達ができない
課題を選ぶ
小売業を選ぶと、以下のようなイラストで課題が提示されました。
店頭とバックヤードの業務に分けて、課題が6つ提示されました。
<店頭:フロント業務>
・決済方法が限られ、お客様から不便を感じる声がある
・レジが混み、お客様を長く待たせてしまう
・問合わせ対応でお客様を長く待たせてしまう
<バックヤード業務>
・棚卸しに時間を取られ、残業や休日出勤が増える
・売れ筋が読めず、店作りや仕入れ判断に迷う
・ネット販売を強化したいが常時発注・早期配達に対応できない
この店舗では店頭の課題はなかったので、バックヤードの課題を2つ選択しました(上記イラストで赤く表示されている2点)。すると、課題への対応策が詳しく提示されます。
課題の対応策が提示される
選んだ課題への対応策が、イラストで提示されました。
表にまとめると、課題ごとに次の対応策が示されました。
さらに具体的に対応策を示してもらう
対応策の吹き出しをクリックすると、さらに詳細な提案が表示されます。ここでは「ネット販売を強化したいが常時発注・早期配達に対応できない」という課題に対する、「WMS(倉庫管理システム)アプリ導入で対応数拡大」の中身を見てみます。
確かに、いきなりアプリを導入してすぐに課題が解決するわけではありません。
STEP1では、現状の見える化を行います。ここでは、配達の状況やピッキングのデータを集めます。
STEP2では、現状の作業手順を改善します。今の手順のままでよいのか、新しい手順に変えるのか。時間帯別の対応可能数などによって、手順は変わってきます。
STEP3では、配達業務のルールを策定し、対応策を検討します。倉庫システムを導入するのか、Uberなどの配達外注を活用するのか、といった選択肢を比較します。
あわせて、おすすめの倉庫管理システムの具体的な提案も表示されました。
なお、このお花屋さんの事例では、倉庫管理システムは導入せず、Uberを使ってお花の配達を代行する道を選びました。いくつか選択肢が提示されるのはありがたいですね。
さらに、倉庫管理システムを導入した他社の事例も詳しく紹介されています。
省力化ナビで課題を見える化したあとは、個別に相談したい場面も出てくると思います。そうした際の相談先も、都道府県ごとに、最後にまとめて紹介されています。
まとめ
今回は、省力化ナビを実際に使いながら、事業者の課題を明確にする流れを見てきました。
もちろん、実際の課題は事業者によって多種多様なので、提案がしっくりこない場合もあるでしょう。まずはデジタル化の第一歩として省力化ナビを使ってみて、より詳しい相談はIT経営サポートセンターや各支援機関に持ち込むという進め方がおすすめです。
IT経営サポートセンター
https://it-sodan.smrj.go.jp/
省力化ナビ
https://labour-saving.smrj.go.jp/